Tuesday, May 02, 2017 5:44 PM

受動喫煙対策、修正へ協議 厚労省と自民、来週にも

 受動喫煙防止のための健康増進法改正を巡り、厚生労働省と自民党が大型連休明けに、同省がまとめた骨子案の修正に向け協議を始めることが2日、分かった。屋内禁煙の徹底を掲げる厚労省は、激変緩和のため新たな規制までの猶予期間を設けるなどの小幅修正で済ませたい一方、党内には根本的な見直しを求める意見があり、調整は難航が予想される。

 これまで塩崎恭久厚労相は協議入りの前に、法案提出に必要な党の部会を開くよう要請。党が早期の部会開催の方針を示し、双方が折り合った。政府・与党は今月中にも改正案をまとめ、今国会への提出を目指す。

 協議には、自民党の田村憲久政調会長代理や、厚労省案に反対する同党の「たばこ議員連盟」幹部らが出席。塩崎氏も参加する方向だ。訪日外国人の増加が見込まれる2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、飲食店での規制が焦点になる。(共同)