Wednesday, May 03, 2017 10:17 AM
ヤマト、従業員9200人増加 17年度、残業を抑制
ヤマトホールディングスが2017年度にグループの従業員数を前年度比で約9200人増やすことが3日、分かった。人手不足を背景に宅配便の取扱個数を減らすのと合わせて、ドライバーらの残業の抑制につなげたい考えだ。人件費の増加分は9月に予定する値上げを原資にする。
正社員と契約社員を計約4200人、パートを約5000人増やす。インターネット通販大手アマゾンの荷物を本格的に扱い始めた13年度に、約1万6000人増やして以来の規模となる。これに伴い人件費のうち社員の給料は前年度から163億円増加し、5300億円になる見込み。
ヤマトはこれまでも従業員数を増やしてきた。16年度は前年度比で約5200人増加し、3月末で約20万2000人となっていた。だが、ネット通販の普及による宅配便の急増で、現場は荷物がさばききれず長時間労働が常態化。グループの約4万7000人に残業代が適切に支払われておらず、2年分の未払い残業代は約190億円に上った。(共同)
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