Wednesday, May 03, 2017 10:20 AM

日本の打撃力保有に理解 米高官、安倍政権後押しか

 米国訪問中の自民党の小野寺五典元防衛相は2日、北朝鮮の核・ミサイル開発への対処能力向上のため日本が敵基地攻撃能力を保有すべきだとした党の提言を米国務省と国防総省の高官に説明した。小野寺氏によると、双方とも理解を示した。安倍政権内の議論を後押しする可能性がある。

 現行の日米同盟の枠組みでは米軍が敵基地攻撃の役割を担う。オバマ前政権は中国や韓国を刺激しかねないとして日本の打撃力保有に否定的だったが、トランプ政権は自衛隊の役割拡大を歓迎している。

 米国務省は取材に「米国は日本防衛義務をいつでも果たせるように軍事力の役割などについて日頃から日本と協議している」とだけ回答した。(共同)