Wednesday, May 03, 2017 10:22 AM

利上げ、見送りの公算 FOMC、2日目始まる

 米国の金融政策運営を決める連邦公開市場委員会(FOMC)の2日目の議論が3日、首都ワシントンの連邦準備制度理事会(FRB)本部で始まった。雇用や物価を中心とした経済指標の停滞が一時的なものかどうか見極めるため、追加利上げは見送る公算が大きい。

 FOMCは会合終了後の午後2時(日本時間2日午前3時)に声明を発表する。イエレンFRB議長の記者会見はない。

 トランプ政権の発足から100日が過ぎたが、大統領が掲げる大型のインフラ投資や減税が公約通り実現するかどうかは不透明だ。政権の景気刺激策への期待は、株式をはじめ金融市場を下支えし、

企業や個人の景況感にも好影響を及ぼしてきたが、ここへ来て各種の景況感指数には軟調さが目立ち始めており、先行きを見通すのが難しくなっている。FOMCでは、雇用や物価を中心に経済指標の動きを精査するとともに、トランプ政権の今後の政策展開が経済や金利の見通しに及ぼす影響についても議論する。(共同)