Wednesday, May 03, 2017 10:22 AM

英下院解散、保守党に勢い 首相、離脱反対派一掃狙う

 英下院は3日、6月8日投票の総選挙を前に解散し、選挙戦が本格的にスタートした。選挙後に始まる欧州連合(EU)離脱交渉に向け、メイ首相は下院内の離脱反対派を一掃したい考え。今回の選挙はメイ氏に対する信任投票の意味合いが強く、最近の各世論調査では与党の保守党が圧勝する勢い。最大野党の労働党は苦戦が予想されている。

 下院の定数は650。4月19日付の英紙タイムズの議席予測では保守党が52増の382、一方の労働党は50減の179。第3党のスコットランド民族党(SNP)は56、自由民主党は10で、いずれも微増の予想だ。

 4月下旬の各世論調査では、保守党の支持率は労働党を10〜20ポイントほど上回っている。労働党はコービン党首の人気が低迷し、内部分裂が表面化した最近の混乱が影響しているもようだ。(共同)