Thursday, May 04, 2017 9:50 AM

北朝鮮侵攻の意図なし 米国務長官、軟化促す

 ティラーソン米国務長官は3日、米国は「(朝鮮半島を南北に分ける)北緯38度線の北側に入る理由を探しているわけではない」と明言した。北朝鮮に侵攻する意図はないとして、強い警戒感を示す金正恩朝鮮労働党委員長に態度の軟化を促した。

 国務省職員向けの演説で語った。ただ、北朝鮮が核実験やミサイル発射などの挑発をやめなければ「米国は追加制裁の用意がある」と強調。「全ての国に行動を求めている」と述べ、国連安全保障理事会制裁決議の履行に消極的な国々に協力を迫った。

 また、北朝鮮の核・ミサイル開発阻止に向けて中国の役割に期待するトランプ政権の政策について「中国は影響力を行使したがっていないという説があるが、それを確かめているところだ」と述べた。自身とマティス国防長官が共同議長を務める米中両政府の「外交・安全保障対話」を6月にワシントンで開き、北朝鮮や南シナ海の問題を協議する予定という。(共同)