Thursday, May 04, 2017 9:54 AM

新薬や機器開発、米と覚書 厚労相、医療で協力確認

 厚生労働省に4日入った連絡によると、塩崎恭久厚労相はワシントンを訪問し、プライス厚生長官と会談した。新薬や医療機器の開発などで日米間の協力関係をさらに深めていくとの覚書に署名した。日本が先進7カ国(G7)のメンバーとこうした覚書を交わすのは初めて。医療技術が進んだ米国と効果的な研究を目指す。

 日本の厚労相がトランプ政権の厚生長官と会談するのは初めてで、これまでの両国間の協力をあらためて確認する狙いもある。塩崎氏は会談後、覚書について「保健医療での協力の礎となる。人事交流を深め、研究の進め方も議論していく」と述べた。

 覚書は、協力を進める項目として先端的な医療技術や医薬品、医療機器の研究開発のほか、薬剤耐性菌への対応、感染症予防などを列挙。両国の科学者が共同研究したり、高齢化による医療費増大の解決に向け事務レベルで政策を協議したりすることを想定している。(共同)