Thursday, May 04, 2017 5:49 PM

首里城運営18年度に県へ 政府、沖縄振興後押し

 政府は、国営沖縄記念公園内にある首里城(那覇市)の運営を2018年度中に沖縄県へ移す方針を固めた。観光振興に向けた県の主体的な取り組みを後押しする狙い。台風被害や経年劣化で大規模改修が必要になる事態に備え、所有権は国が維持し、費用負担を支える。具体的な移行条件を巡って県との調整を本格化させる。複数の関係者が4日明らかにした。

 民主党政権下の12年5月に開かれた沖縄復帰40周年記念式典で、当時の野田佳彦首相が「首里城など主要施設について18年度をめどに県に移譲する」と表明した経緯がある。安倍政権下で具体的な方策を検討していた。

 政府は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移転を進める一方、沖縄振興策も図る意向だ。(共同)