Thursday, May 04, 2017 5:49 PM

NY原油、45ドル台に急落 過剰感で5カ月ぶり安値

 4日のニューヨーク原油先物相場は世界的な供給過剰感の高まりから急落し、前日比2.30ドル安の1バレル=45.52ドルと約5カ月ぶりの安値で取引を終えた。昨年11月末に石油輸出国機構(OPEC)とロシアが協調減産を発表し、相場が持ち直す以前の水準だ。

 今月下旬に開かれるOPEC総会では減産延長が決まるとの見方が多いが「延長だけでなく、減産規模を拡大しない限り供給過剰感は解消しない」(米アナリスト)との見方が浮上し、売り注文が加速した。

 供給過剰感の背景にあるのは、新型原油シェールオイルを産出する米国の増産傾向だ。米国の原油在庫も過去最高水準にあり、原油価格の上昇を見込みづらい状況になっている。(共同)