Friday, May 05, 2017 10:41 AM

核禁止条約交渉を支援 国連軍縮トップ中満氏

 国連軍縮部門トップの中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)(53)は4日、ニューヨークの国連本部で共同通信のインタビューに応じた。国連で今年3月に始まった核兵器を非合法化し廃絶を目指す「核兵器禁止条約」制定に向けた交渉について「きちっとサポートしていく」と述べ、支援する方針を明らかにした。

 1日の就任後、インタビューに応じるのは初めて。被爆地広島・長崎から招待されれば今夏にも公式訪問する考えを表明。軍縮に取り組む姿勢を被爆地から国際社会に訴える。

 核兵器禁止条約が核拡散防止条約(NPT)体制を補完すると主張し禁止条約を推進する非核保有国の考えについて「その通りだと思う」と支持した。同時に、核保有国も参加する2020年のNPT再検討会議の成功が「非常に重要だ」と語り、双方の枠組みを支える姿勢を強調した。(共同)