Friday, May 05, 2017 10:41 AM

外部人材活用で改革推進 パナ、低利益から脱却へ

 パナソニックが、外資系企業の幹部や大学の研究者など、多様な外部人材を相次いで招き入れている。2018年に創業100年を迎えるのを控え、新規ビジネスの創出など改革を進め、低利益体質からの脱却を目指す。

 「電機業界は厳しい状態が続いている。会社一丸となって徹底した収益の改善を目指す」。津賀一宏社長は4月の入社式で新入社員を前に強い危機感を示した。昨年3月に売り上げ拡大から利益を重視する経営へかじを切ったが、1年が過ぎた今も目標達成にはほど遠い状況だ。

 17年3月期の連結業績予想では、売上高に対する営業利益の割合が、前期比1.9ポイント減の3.6%に落ち込む見通しで、「最低限の数字」(津賀社長)とする5%の到達もままならない。(共同)