Friday, May 05, 2017 10:44 AM

親EUのマクロン氏優位 仏大統領選、あす決選投票

 7日投開票のフランス大統領選決選投票は5日、選挙戦最終日を迎えた。欧州連合(EU)との協調を訴え、超党派市民運動「前進」を率いる中道系のマクロン前経済相(39)が「反EU」「反移民」を唱えた極右、国民戦線(FN)のルペン候補(48)に対して優位に立っている。大手調査機関IFOPの4日公表の世論調査でマクロン氏は支持率61%、ルペン氏は39%。

 EU離脱や新通貨(新フラン)発行などを公約とする極右が勝利すれば、EUや国際経済に大きな衝撃を与えかねないため、世界の注目が集まる。選挙結果は英国、ドイツなど今年予定される近隣国の国政選挙にも影響を及ぼすとみられる。

 4月23日の第1回投票で得票率24.01%と首位を占めたマクロン氏は「左右対立を超えた新しい政治」を提唱。第1回で敗退した左派、社会党や中道・右派の共和党など大政党のほか、主要経済団体、労働組合などの支持も取り付け、安定した選挙戦を展開した。(共同)