Friday, May 05, 2017 10:46 AM

核兵器禁止条約で米と推進国対立 ウィーンのNPT準備委

 ウィーンで開かれた核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会で5日、核兵器禁止条約の制定交渉の主導国オーストリアが「声高な核安全保障の主張が核拡散を進める」と核保有国などを批判した。これに対し、米国は「禁止条約は世界を一層不安定にする」と応酬、核兵器保有国と非保有国が激しく対立した。

 オーストリアで軍縮を担当するクグリッチ大使は「核保有国の国民も核攻撃の高い危険にさらされている」と主張。核兵器禁止条約では全ての国が安全になり、兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)交渉を進めるきっかけにもなると主張した。(共同)