Friday, May 05, 2017 1:09 PM

金融政策は「ルールに依存すべきでない」 フィッシャーFRB副議長

 米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は5日、カリフォルニア州のスタンフォード大で講演し、金融政策を運営する上で「(経済理論から導き出される)単純なルールだけに頼るのは、マクロ経済の目標を達成するための最良の手段とはいえない」と述べた。

 ルールに基づいて機械的に金融政策を運営するよう義務付ける与党共和党の動きをけん制する発言だ。フィッシャー副議長は、ルールは金融政策を議論するためのたたき台としては有効だと指摘する一方、「時には想定外の事態に直面することもある」と強調。政策決定に当たっては、経済の現場を日々見極めている地区連邦準備銀行の総裁らの意見を取り入れることが重要だとした。

 副議長は足元の経済の状況や先行きについては言及しなかった。(共同)