Friday, May 05, 2017 6:14 PM

核廃絶へNPT議論前進を 準備委議長に広島市長ら

 ウィーンでの核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会に合わせ、広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長が5日、ファンデルクワスト準備委議長と会談し「被爆者の核廃絶への思いを達成するため、前進してほしい」と訴えた。松井市長が会談後、共同通信に語った。

 松井市長は「核兵器保有国が核廃絶にしっかりと努力すれば、核兵器を持とうと考える国も減るはずだ」と述べ、核軍縮進展に向けたファンデルクワスト氏の指導力に期待を示した。ファンデルクワスト氏は「良い結論が出るよう努力する」と応じた。

 松井市長らは核兵器禁止条約を推進するオーストリアの軍縮担当クグリッチ大使とも面会。クグリッチ氏は原爆被害の現実を受け止め、核廃絶を目指すことが重要だと話した。(共同)