Monday, May 08, 2017 10:07 AM
ガンジス川に「法的人格」 環境保護目指し裁判所認定
インド北部ウッタラカンド州の裁判所はこのほど、ヒンズー教の聖地リシュケシュを流れるガンジス川と、同州内のヤムナ川に「法律上の人格」を付与するとの決定を出した。開発に伴う環境汚染から川を保護するのが主な狙い。川自体を原告とし、関係者が代理人となることで、同州の裁判所に提訴も可能になった。
ガンジス川流域では5億人以上が暮らしているとされ、生活用水やごみによる汚染が深刻。日本の国際協力機構(JICA)も下水道整備で水質浄化を支援しているが、抜本的な改善策は見えていない。将来的に裁判所が環境改善命令を出したとしても、実効性があるのか、疑問の声もある。
インドのメディアによると、決定は3月20日付。裁判所は詳細を明らかにしていないが、地元住民が二つの川の環境改善を求めていたとみられ、裁判所は川が当事者となることを認めた。(共同)
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