Monday, May 08, 2017 10:11 AM

仏大統領にマクロン氏 最年少39歳、親EU中道

 欧州連合(EU)からの離脱やテロ対策が主な争点となったフランス大統領選の決選投票は7日、即日開票され、親EUで超党派の市民運動「前進」を率いる中道系候補エマニュエル・マクロン前経済相(39)が、EU離脱を訴えた極右、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン候補(48)を大差で破り勝利した。史上最年少のフランス大統領となり、第2次大戦後の同国政治をけん引してきた左右の二大既成政党に属さない大統領は初めて。

 英国の離脱など難局が続くEUは一層の危機をひとまず回避した。今回の選挙結果はドイツ、イタリアなど他の欧州主要国の総選挙にも大きな影響を与えるとみられる。

 内務省発表の公式結果によると、マクロン氏は2075万3704票で得票率は66.10%、ルペン氏は1064万3937票で33.90%だった。マクロン氏は7日夜、パリのルーブル宮(美術館)前の広場で支持者に「共和国の価値観を守る」と勝利演説。一夜明けた8日、新政権発足に向けた動きを本格化させた。(共同)