Monday, May 08, 2017 1:11 PM

現状の政策金利「妥当な水準」 セントルイス連銀総裁

 セイントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は8日、フロリダ州アメリアアイランドで開かれた金融市場関係者の会合で講演し、現状の政策金利は「ほぼ妥当な水準にある」と述べ、利上げを急ぐ必要はないとの見方を示した。

 労働力の伸びの鈍さや生産性の向上のスピードの遅さに加え、安全資産とされる国債などに対する需要が高いことで、景気に中立的な実質金利の水準を示す自然利子率は長期的に低く抑えられていると分析。経済に目に見えて大きな変化がない限り、適切とされる金利の水準も低いままで「予測の及ぶ範囲において、それが変わるとは考えにくい」とした。(共同)