Tuesday, May 09, 2017 10:07 AM

首相、五輪相に調整指示 小池氏は月内の結論強調

 安倍晋三首相は9日、丸川珠代五輪相を官邸に呼び、2020年東京五輪・パラリンピック開催費の東京都と開催自治体の分担について調整に入るよう指示した。東京都の小池百合子知事はこれに先立ち、都内で開かれた9都県市首脳会議で5月中に結論を出す考えを強調。会議では神奈川県の黒岩祐治知事らから早期決着を求める声が相次いだ。

 首相と丸川氏の会談には黒岩氏と埼玉県の上田清司、千葉県の森田健作両知事が同席した。3知事は仮設施設整備や運営費に関し、東京都以外の自治体に負担を求めるのはおかしいと主張。首相は理解を示し、丸川氏に「東京都の案を待つことなく直ちに調整するように」と伝えた。

 会談後、丸川氏は記者団に「開催費圧縮を受け、東京都がどう考えるかが重要だ」と指摘。森田氏は「協力県に負担を求める前に、東京都が国に補填をお願いするのが筋だと言った」と述べ、黒岩氏は神奈川県庁で「首相の強いリーダーシップの下、問題が解決されていくに違いないと思った」と期待感を示した。(共同)