Tuesday, May 09, 2017 10:07 AM

三菱自、赤字1985億円 17年3月期、燃費不正響く

 三菱自動車が9日発表した2017年3月期の連結純損益は、昨年4月に公表した燃費データ不正問題の関連損失を処理し、前期の725億円の黒字から1985億円の赤字に転落した。売上高は前期比15.9%減の1兆9066億円だった。不正によるブランドイメージの低下で国内販売が22%減と落ち込み収益を圧迫した。

 一方、18年3月期の純損益は680億円の黒字を予想する。昨年、資本提携を結んだ日産自動車との相乗効果を250億円と見込む。世界販売台数でも、日本や東南アジアで台数を伸ばし、17年3月期の92万6000台から11%増の102万9000台まで回復させる計画だ。

 東京都内の本社で記者会見した益子修社長は「信頼の回復に取り組み、業績をV字回復させたい」と強調した。(共同)