Tuesday, May 09, 2017 10:08 AM

米予算削減なら日本に影響 国連事務次長が懸念表明

 国連の財政を担当する高須幸雄行政監理局長(事務次長)は8日、トランプ政権の国連予算削減方針に懸念を示し、米国が通常予算の分担金を減らせば国別分担率第2位の日本が穴埋めせざるをえず影響を受けることになるとの見方を示した。

 15日の退任を前に国連本部で共同通信のインタビューに応じた。米国は国連の通常予算の22%、平和維持活動(PKO)予算の28%超を負担する最大の財政拠出国で、国連内で削減方針に警戒感が強まっている。

 高須氏は米政権の予算削減方針について「全体像がはっきりしていないので国連の対応が決められないが、米国の分担率は1位なので非常に大きなインパクトになりうる」と述べた。(共同)