Wednesday, May 10, 2017 11:15 AM

トヨタ、2年連続減益へ 18年3月期、円高見込む

 トヨタ自動車は10日、2018年3月期連結決算の売上高が前期比0.4%減の27兆5000億円、本業のもうけを示す営業利益は19.8%減の1兆6000億円になるとの見通しを発表した。減収減益は、5年ぶりだった17年3月期に続き2年連続。現在より円高が進むと見込んだほか、停滞する北米市場で販売促進費用がかさむことを反映した。

 トランプ大統領の保護主義的な政策や英国の欧州連合(EU)離脱で、欧米市場の先行きには不透明感が漂う。先端技術の進展に伴い異業種の参入が相次ぐなど自動車メーカーを巡る環境は変化しており、東京都内で記者会見した豊田章男社長は「自分たちの等身大の姿を真正面から見据え、徹底的に競争力を磨いていく年だ」と述べた。

 18年3月期の営業利益は、大方のアナリストが予想した2兆3000億円程度を大幅に下回った。2年連続の営業減益になれば18年ぶりという。(共同)