Wednesday, May 10, 2017 11:15 AM

自民、改憲案へ新組織検討 9条や教育のテーマ別

 自民党は、安倍晋三首相(党総裁)が改正憲法の2020年施行を目指すと表明したのを受け、改憲案を議論する新組織を設置する検討に入った。党関係者が10日、明らかにした。9条への自衛隊明記や教育無償化などのテーマ別に小委員会を設ける案が有力だ。一方、衆院憲法審査会は民進党の賛同が得られず、当初予定された11日の開催が見送られた。民進党は参院憲法審も当面開かないと与党側に通告した。

 首相による3日の改憲発言を踏まえ、自民党は改憲項目の絞り込みを加速させる方針。だが国会での各党論議は、首相の掛け声と裏腹に足踏み状態となった。

 首相は10日の政府与党連絡会議で、改憲発言の狙いについて「国会における議論の活性化や国民的議論の深まりを期待したものだ。憲法審査会において政党間の議論を深めていきたい」と述べた。(共同)