Wednesday, May 10, 2017 11:17 AM
ロシア干渉捜査の誘導狙う? FBI長官解任に衝撃
トランプ大統領が9日、連邦捜査局(FBI)のコミー長官を電撃解任し、米政界には衝撃が広がった。コミー氏がロシアによる米大統領選干渉疑惑を巡る捜査の指揮を執っていた最中だけに、解任の影響を懸念する声は強い。トランプ氏周辺とロシアとの不透明な関係が焦点となる中、捜査を政権に有利な方向に誘導するのが狙いとの見方も浮上している。
野党民主党のワイデン上院議員は9日、干渉疑惑に関する公正な捜査を妨げる行為だとして「容認できない」と批判。身内の共和党にも困惑が広がっており、大統領選干渉疑惑を調査する上院情報特別委員会のバー委員長は「なぜこのタイミングか」と疑問を呈した。
コミー氏は、民主党のクリントン元国務長官が公務で私用メールを使った問題で昨年7月に訴追を見送る方針を表明。捜査再開を大統領選直前に公表し非難を浴びたが、それから既に半年が経過している。メール問題の扱いが解任の原因とするホワイトハウスの説明は「筋が通らない」との意見が大勢だ。(共同)
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