Wednesday, May 10, 2017 11:17 AM

トランプ大統領、FBI長官解任 クリントン氏不訴追原因か

 ホワイトハウスは9日、トランプ大統領が連邦捜査局(FBI)のコミー長官を解任したと発表した。クリントン元国務長官のメール問題で訴追を見送り、捜査結果を公表するなどしたことを問題視した。FBIはトランプ氏周辺とロシアとの不透明な関係を調べており、突然の解任に捜査の公正さが保たれるか懸念されている。

 AP通信によると、FBI長官が解任されるのは史上2人目。

 政権は解任に関し、トランプ氏が司法省高官らの意見に基づいて行動したと説明。ホワイトハウスが公開した文書によると、司法省のローゼンスタイン副長官がセッションズ長官への書簡で、クリントン氏の訴追を見送り発表するなどしたコミー氏の判断を「誤りだ」と批判し、セッションズ氏はこれを受けてトランプ氏に解任を進言。トランプ氏はコミー氏への書簡で「新たなリーダーを見つけ、FBIの信頼を回復する必要がある」とした。(共同)