Wednesday, May 10, 2017 5:47 PM

米露首脳、7月会談へ トランプ氏関係改善に意欲

 米国を訪問したロシアのラブロフ外相は10日、ワシントンでティラーソン国務長官、トランプ大統領と相次いで会談した。ラブロフ氏は会談後に記者会見し、7月にドイツで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合の機会を利用してプーチン、トランプ両大統領が会談すると明らかにした。

 ホワイトハウスによると、トランプ氏はラブロフ氏に対し、より良好な米ロ関係の構築を望んでいると強調した。トランプ氏は就任後初のプーチン氏との直接会談を通じて、冷戦後最低レベルとされる米露関係の立て直しを図る考えだ。

 ラブロフ氏によると、内戦が続くシリアで避難民保護を目的にロシア、トルコ、イランの3カ国で合意した安全地帯設置について、両外相は和平に向けた一歩になるとの認識を共有、米国が安全確保で積極的な役割を担うことで一致した。米国の対ロシア制裁については協議しなかった。(共同)