Thursday, May 11, 2017 10:38 AM

長官への不満、側近も共有 トランプ氏、後任選び開始

 トランプ大統領が連邦捜査局(FBI)のコミー長官を解任前、コミー氏への不満を募らせ、大統領側近らの間でも反感が広がっていたと米メディアが10日報じた。政権は後任選びを本格化させているが、ロシア政府による米大統領選干渉疑惑でトランプ氏周辺への捜査が焦点となる中、次期長官が中立な立場で捜査できるのか懐疑的な見方が出ている。

 ワシントン・ポスト紙電子版などによると、トランプ氏はオバマ前政権が自身を盗聴していたとする主張をコミー氏が3月の議会証言で否定したことなどに立腹。セッションズ司法長官は政権のスキャンダル情報のメディアへの漏えいを捜査するようFBIに強く求めたが、反応が鈍く、政権幹部らはコミー氏への不満を高めていたという。

 トランプ氏はコミー氏解任について側近らに相談し、ペンス副大統領やクシュナー大統領上級顧問らは賛同した。(共同)