Thursday, May 11, 2017 5:49 PM

米上院、通商代表を承認 元次席ライトハイザー氏

 米議会上院は11日の本会議で、米通商代表部(USTR)代表にレーガン政権時代の次席代表ロバート・ライトハイザー氏(69)を充てる人事を承認した。3月の公聴会で「日本は農業交渉の第一の標的になる」と述べたライトハイザー氏は「タフネゴシエーター(手ごわい交渉相手)」として知られており、日本に対して強硬姿勢で臨むとみられる。

 通商交渉を担当するUSTRのトップがようやく決まったことで、トランプ大統領が意欲を見せる2国間の通商交渉への準備が加速する可能性が高い。米国がカナダ、メキシコと結ぶ北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉に向けた手続きも本格化しそうだ。

 ペンス副大統領は4月に開かれた日米経済対話後の記者会見で「将来、日米自由貿易協定(FTA)交渉を始める可能性がある」と表明。ライトハイザー氏の就任で、トランプ政権が日本にFTA交渉入りを迫ることも予想される。(共同)