Friday, May 12, 2017 1:09 PM

FRB資産縮小「3〜4年必要」 シカゴ連銀総裁

 シカゴ連邦準備銀行のエバンス総裁は12日、アイルランド・ダブリンで講演し、連邦準備制度理事会(FRB)の保有資産の規模は「3〜4年」かけて、より正常な水準へと戻すべきだとの見解を示した。想定している正常な資産規模は、金融危機前の2007年の8千億ドルを「相当」上回ることになるとの見方も示した。危機以降、米経済が成長していることを理由として挙げた。ロイター通信が伝えた。

 総裁は「(米国の)財務省が消化できる範囲に毎月の縮小額を抑えることが理にかなっている」と述べ、国債市場の混乱を招いて政府の資金調達に影響が出ないよう「資産規模の縮小は緩やかだが十分な形で進めるべきだ」と強調した。

 講演後には記者団に、今年の残りの追加利上げの回数が3回以上ということになれば「とても驚きだ」と発言。「物価見通しに不透明感が増すようならば1回でも十分だ」と述べた。(共同)