Monday, May 15, 2017 10:29 AM

独政権与党、最大州で勝利 メルケル首相続投へ弾み

 9月のドイツ連邦議会(下院)選に向け最後の前哨戦となった、同国西部ノルトライン・ウェストファーレン州議会選が14日、実施され、選挙管理委員会によるとメルケル首相の国政与党の保守、キリスト教民主同盟(CDU)が得票率33.0%(前回26.3%)で勝利した。首相続投に向けて弾みとなった。

 ノルトライン・ウェストファーレンはドイツ最大の人口を抱える重要州。下院選で政権の座を争う中道左派、社会民主党(SPD)の地盤だが、SPDは低迷し31.2%(同39.1%)で、第2党に転落した。同州ではSPDと90年連合・緑の党が連立政権を組んでいたが、両党の合計議席は過半数割れすることが確実で、CDUを中心とした連立づくりが行われる見通し。

 緑の党が6.4%(同11.3%)と苦戦し、中道の自由民主党(FDP)が12.6%(同8.6%)で3位に付けた。(共同)