Monday, May 15, 2017 10:33 AM

受動喫煙、結論先送り 自民部会、対案で紛糾

 自民党は15日、受動喫煙防止策を巡り、3カ月ぶりに厚生労働部会を開き、対策を強化する厚労省案と、喫煙を認める例外を拡大する党の対案について議論した。党側は対案で議論をまとめたい考えだったが、出席議員から厚労省案を支持する意見が出て紛糾、結論を先送りした。

 塩崎恭久厚労相が閣僚として異例の出席。終了後、記者団に「今後の協議では、厚労省案のままで行くということはあり得ない」と党側に配慮し、一定譲歩する考えを示した。

 焦点は飲食店の扱い。厚労省案では、喫煙を認めるのは未成年が利用しない小規模のバーやスナックに限定。面積は約30平方メートル以下を想定する。自民党案は、店の種類にかかわらず店頭表示で喫煙を認める内容。面積の基準は未定だが、厚労省案から大きく後退するのが確実視されていた。(共同)