Tuesday, May 16, 2017 11:13 AM

ロシア外相に機密情報 イスラム国巡りトランプ氏

 ワシントン・ポスト電子版は15日、トランプ大統領が先週、ホワイトハウスを訪れたロシアのラブロフ外相とキスリャク駐米大使に、過激派組織「イスラム国」(IS)に関する機密情報を漏らしたと報じた。複数の米政府高官の話としている。情報共有合意に基づき同盟国が提供した高度な機密で、事前の開示同意も得ていなかったという。

 ホワイトハウスは報道を虚偽と否定したが、野党民主党はトランプ氏を一斉に批判、与党共和党からも大統領としての資質を疑問視する声が上がった。昨年の米大統領選介入疑惑を巡り、ロシア政府とトランプ陣営が結託した可能性も含め、徹底解明への圧力が強まるのは必至で、政権は新たな火種を抱えた。

 トランプ氏は16日「私は大統領として、テロや航空便の安全に関する事実をロシアと共有したかった。私にはそうする権利がある」と反論するツイッターを投稿したが、機密情報を漏えいしたかどうかについては言及しなかった。(共同)