Wednesday, May 17, 2017 10:37 AM

エンジン燃焼実験に成功 ベンチャーのロケット開発

 小型ロケットを開発しているベンチャー企業、インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は17日、1号機打ち上げに向けた最終段階として、120秒間のエンジン燃焼実験に成功した。今後機体の組み立てを本格化し、早ければ年内にも打ち上げに踏み切る。打ち上げが成功すれば、民間単独で宇宙空間に到達するのは日本初となる。

 開発しているのは全長9.6メートル、重さ約1トンの観測ロケット。大気圏と宇宙空間の境界とされる高度100キロに到達可能な液体燃料エンジンの完成を目指してきた。今回の実験では、宇宙空間到達に要する推力1.2トンのエンジンで120秒間を目安とした。大樹町内の海岸近くで、実際の打ち上げとほぼ同じ条件下で行ったという。

 同社は、実業家の堀江貴文さんらが2013年に創業。まずは研究利用向けの観測ロケットで実績を作り、人工衛星を軌道に投入するロケットの開発につなげる考え。自作部品や既製品を多用してコスト削減を図り、商用化を目指している。(共同)