Wednesday, May 17, 2017 10:41 AM

高浜原発4号機再稼働 関電、1年3カ月ぶり

 関西電力は17日、高浜原発4号機(福井県高浜町)を再稼働させた。稼働は約1年3カ月ぶり。関電の「稼働原発ゼロ」状態は終わった。国内の稼働原発は九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)と合わせ、4基となった。関電は6月中旬の営業運転開始を目指す。

 使用済み核燃料を再処理して取り出したウランとプルトニウムを混合酸化物(MOX)燃料にして一般の原発で使うプルサーマル発電を、高浜4号機として初めて行う。プルサーマル発電は伊方3号機でも実施している。

 中央制御室の運転員が午後5時、炉心から制御棒を引き抜くためのレバーを倒し、原子炉を起動させた。制御室では、協力会社の社員、福井県や原子力規制庁の職員らも起動操作に立ち会った。順調に進めば18日午前6時ごろ、核分裂反応が安定的に持続する「臨界」に達し、22日に発電と送電を始める予定。(共同)