Wednesday, May 17, 2017 5:49 PM

米、核合意の制裁解除継続 対イラン、圧力路線緩めず

 米国務省は17日、イランと欧米など6カ国の核合意に基づいて2016年1月に米政府が実施した対イラン制裁解除を継続すると発表した。また米財務省は同日、核合意とは別に自国の弾道ミサイル開発に関わったイラン国防当局者や、開発を支援した中国企業を新たに制裁対象に指定したことを発表した。

 トランプ大統領は就任前からイラン核合意を「最悪」と批判していたが、当面は順守する方針を示した。一方、新たな制裁を打ち出すことでイランへの圧力路線は緩めない姿勢を鮮明にした。

 国務省は声明で、イランがシリアのアサド政権を支持していることなどを踏まえ「地域の安定を脅かすイランの行動に対抗するという米国の決意は揺るがない」とした上で「イランが核兵器を取得するのを決して認めない」と強調した。(共同)