Thursday, May 18, 2017 10:42 AM

五輪中の通行量絞り込み 政府、円滑輸送へ検討開始

 政府は18日、2020年東京五輪・パラリンピック開催中の選手や観客らのスムーズな移動を実現するため、交通渋滞や混雑の抑制策を検討する「交通輸送円滑化推進会議」の初会合を中央省庁合同庁舎で開いた。会場周辺の一般車の通行量を絞り込む具体案を策定。18年夏と19年夏に試行して効果を検証した上で、大会本番に臨むことを確認した。

 丸川珠代五輪相は「大会を市民生活と両立させ、経済活動を停滞させることなく成功につなげたい」と述べ、国民や企業に協力を呼び掛ける考えを示した。会議には大会組織委員会や東京都のほか、経団連や鉄道事業者、タクシー協会などが出席した。

 通行量を抜本的に減らすため、大会期間中の時差出勤や夏休み取得を推奨し、出勤せず働くテレワークの推進、渋滞しやすいエリアを迂回する道路への誘導などを検討していく。会場周辺の企業に協力を要請する。(共同)