Thursday, May 18, 2017 10:44 AM

米不法移民拘束が40%増 4万人、犯罪歴なしも多数

 米国土安全保障省の移民・税関捜査局(ICE)は17日までに、トランプ大統領就任後の1月22日から4月末までに不法移民4万人以上を拘束し、前年同期と比べて拘束数が約40%増加したと発表した。

 拘束者のうち約1万1000人は犯罪歴のない移民だった。AP通信は犯罪歴のない移民の拘束数は前年同期の拘束数約4200人から2倍以上となったと指摘した。

 一方、送還数は前年と比べて約12%減少した。ICEはこの理由を、直ちに送還対象となるメキシコ国境付近での拘束が減ったためと説明。国境付近以外で拘束された移民の送還は裁判所の命令を待つため時間がかかる。メキシコ国境を陸路で越える不法入国者数はトランプ氏就任後、不法移民への厳しい姿勢を警戒して激減している。(共同)