Thursday, May 18, 2017 10:46 AM

南シナ海で「枠組み合意」 規範巡りASEANと中国

 南シナ海問題の平和的解決に向け、法的拘束力のある「行動規範」策定を目指す中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の高官協議が18日、中国貴州省貴陽で開かれ、中国の劉振民外務次官は協議終了後の共同記者会見で、行動規範の枠組みに合意したと発表した。

 劉氏は今年前半までに枠組みを策定するとした目標を前倒しで達成したと強調したが、法的拘束力をどう確保するかについて「今後議論する重要な問題」と述べるにとどめ、現段階で具体的に決まっていないと明らかにした。協議の前進を国際社会にアピールする意図が強く、今後、具体的条文の策定作業が順調に進むかは不透明だ。

 劉氏によると、協議で採択された枠組みの草案は、前文や原則、基本的約束などの「要素」を盛り込んだが、「具体的規則」には触れていない。(共同)