Thursday, May 18, 2017 10:46 AM

GDP年2.2%増 11年ぶり5期連続プラス

 内閣府が18日発表した1〜3月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動を除く実質で前期比0・5%増、このペースが1年間続くと仮定した年率換算は2.2%増だった。プラス成長は5四半期連続で約11年ぶりの長さ。好調な海外経済に支えられ輸出が伸びを主導、個人消費も持ち直し、前期(年率1.4%増)に比べ成長率は高まった。

 一方、企業の設備投資は減速し、トランプ大統領の保護主義的な政策への警戒感が表れた可能性もある。景気実感に近いとされる名目GDPは、円安による輸入価格の上昇が響いて前期比0.03%減、年率換算で0.1%減と5四半期ぶりのマイナスに沈み、内需主導の力強い成長は見通せていない。

 近年の実質プラス成長の連続期間は、2005年1〜3月期から06年4〜6月期までの6四半期が最長だった。(共同)