Thursday, May 18, 2017 1:09 PM

メキシコ、対米報復措置も トウモロコシ輸入減検討

 トランプ政権は18日、議会に対し北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を始めると通知した。NAFTA締結国メキシコは米国が輸入品に課税する場合に備えて、米産トウモロコシの輸入を減らす報復措置を講じることを検討している。米国にとってメキシコは農産物の主要輸出先だけに、再交渉の行方に影響を及ぼす可能性が出てきた。

 「『NAFTAは公正ではない』とするトランプ氏の主張は間違っている」。メキシコのアルマンド・リオスピーテル上院議員(44)は再交渉を視野に対抗策として、ほぼ全量を米国から輸入しているトウモロコシ(黄粒種)の輸入元をアルゼンチンやブラジルに切り替えていく法案を今年2月に議会に提出した。

 同議員は「(法が施行されれば)トランプ氏の支持者が多い米中西部のトウモロコシ農家がメキシコからいかに多くの利益を得ていたかを知るだろう」と強調した。(共同)