Thursday, May 18, 2017 5:54 PM

中国ドローンか、緊急発進 沖縄・尖閣上空で空自機

 18日午前、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に侵入した中国海警局の船の上空を、小型無人機ドローンのような物体1機が飛行しているのが確認され、航空自衛隊がF15戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたことが同日、複数の政府関係者への取材で分かった。中国側が飛ばした可能性が高く、日本側には小型無人機にもスクランブルすることで、尖閣周辺での中国の動きをけん制する狙いがあるとみられる。

 第11管区海上保安本部(那覇)によると、尖閣周辺でのドローンの目撃は初めて。外務省幹部は事態を一方的にエスカレートさせる恐れがあるとして、中国大使館幹部に電話で抗議した。尖閣を挟んでにらみ合う日中の緊張関係がさらに高まる恐れもある。

 11管によると、18日午前10時10分ごろから、中国海警局の船4隻が相次いで領海に侵入。同52分ごろから約4分間、このうち尖閣諸島・魚釣島の西北西約14キロの領海内を航行していた1隻の船の上空をドローンのような物体が飛行しているのを確認したが、その後見失ったという。4隻は約1時間50分航行して領海外側の接続水域に出た。(共同)