Friday, May 19, 2017 10:20 AM

国内被害、現時点は軽微 大規模サイバー攻撃1週間

 世界各地を襲った「ランサム(身代金)ウエア」と呼ばれるウイルスによる大規模サイバー攻撃の発覚から19日で1週間が経過した。日本でも日立製作所やJR東日本で被害が出たが、英国などに比べると国内被害は現時点では軽微にとどまっている。海外で先に感染が広がり、その間に国内では対策ができた面があり「日本は『時差』に助けられた」(セキュリティー専門家)という見方も出ている。

 ただ既に模倣犯のようなウイルスが報告されている。新たな攻撃が発生する可能性もあり、引き続き警戒が必要だ。

 警察庁は、18日午後5時までに行政機関、企業、個人など計25件の被害を把握。パソコンを立ち上げた際に仮想通貨「ビットコイン」で支払いを要求する画面が現れたケースが多いが、今のところ金銭的被害の報告はなく、人命に関わるようなトラブルは起きていないという。(共同)