Friday, May 19, 2017 5:56 PM

トランプ氏が初外遊出発 中東、欧州歴訪、挽回狙う

 トランプ大統領は19日、就任後初の外遊となる中東、欧州計5カ国の歴訪に出発した。中東諸国とテロ対策での連携強化を確認するほか、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議や先進7カ国(G7)首脳会議に出席する。昨年の米大統領選を巡るロシア干渉疑惑の捜査で特別検察官が任命されるなど政治混迷が深まる中、華々しい外交デビューで失地回復を狙う。

 トランプ氏は27日までの日程で、サウジアラビア、イスラエル、バチカン、ベルギー、イタリアを訪問する予定。メラニア夫人も同行する。

 最初の訪問先となるサウジでは、湾岸協力会議(GCC)首脳らとの会議に出席。さらにイスラム圏50カ国以上の指導者を集めた大規模な会合を開く。一連の会合では、「イスラム国」(IS)など過激派組織掃討に向けた協力を確認。米政府高官は、北大西洋条約機構(NATO)のような多国間安全保障体制の構築を目指すとしている。(共同)