Monday, May 22, 2017 10:42 AM

低所得層支援を削減へ トランプ政権予算案

 ワシントン・ポスト電子版は21日、トランプ政権が23日に議会に提出する2018会計年度(17年10月〜18年9月)の予算教書で、低所得者向けの医療保障「メディケイド」を大幅に削減すると報じた。社会保障費の支出拡大を防ぐ狙いだが、弱者切り捨てだとして野党民主党やリベラル派が反発するのは必至だ。

 食料費補助など他の貧困対策に関しても、各州により大きな裁量権を与える。保守的な知事を擁する州で、社会保障を受けられる市民の制限が進む可能性がある。

 同紙によると、メディケイドについて10年間で8000億ドル(約90兆円)を超える予算削減を提案する。議会予算局は1000万人がメディケイドの恩恵を受けられなくなると試算している。(共同)