Monday, May 22, 2017 10:43 AM

WHO、台湾不参加で開幕 公衆衛生の空白懸念も

 世界保健機関(WHO)総会が22日、ジュネーブの国連欧州本部で開幕した。2009年からオブザーバー出席してきた台湾は参加を認められなかった。「一つの中国」原則を受け入れない蔡英文政権への中国の外交圧力が理由。

 感染症が地球規模で問題化する中で、約2300万人の人口を抱える地域の不参加には「公衆衛生の空白地帯をつくることになる」(国連外交筋)との懸念の声もある。

 総会ではニカラグア、パラオなどが台湾の招待を求める提案をしたが、協議の結果、却下された。中国代表が意見を表明し「『一つの中国』原則は守られねばならない」と述べ、却下を歓迎するとした。香港出身のマーガレット・チャンWHO事務局長も演説。(共同)