Monday, May 22, 2017 10:43 AM

核兵器禁止条約案を公表 前文の「被爆者」言及注目

 「核兵器禁止条約」制定交渉のホワイト議長(コスタリカ)は22日、来月15日から始まる第2回交渉を前に、ジュネーブで交渉参加国による会合を開き、条約草案を初めて公表する。1945年の原爆投下から70年以上を経て、国際社会は核兵器禁止を明文化した国際条約文書を手にすることになった。

 草案がまとまったことは、ニューヨークでの第2回交渉での文書採択に向け大きな前進。核兵器の非人道性を強調するためにも条約前文で広島、長崎の「被爆者」に言及するべきだとの意見があり、草案の内容が注目される。

 一方、米国、ロシアなど核保有五大国のほか、米国の「核の傘」の下にある日本やドイツ、韓国などは交渉に不参加。このまま条約が制定された場合、核軍縮を巡る国際社会の分断が一層進むとの懸念がある。(共同)