Monday, May 22, 2017 10:44 AM

フォードCEOが退任 業績不振で事実上の引責

 自動車大手フォード・モーターは22日付で、マーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)が退任したと発表した。2016年10〜12月期決算の純損益が赤字に転落するなど業績が低迷、CEO就任後に株価が大きく下落したことを株主から批判されており、事実上の引責辞任とみられる。後任には傘下企業の会長だったジム・ハケット氏が就任した。

 ハケット氏は米オフィス家具大手スチールケースのCEOを約19年間務めた後、自動運転車の開発などに取り組むフォード傘下企業の会長となった。ハケット氏は人員削減を柱としたリストラ策や自動運転などの技術開発の加速を通じて業績回復を目指す。

 フィールズ氏は14年7月にCEOとなり、販売不振が続いていた日本から昨年撤退するなど合理化を推進。人件費が安いメキシコでの新工場建設を計画したが、雇用流出につながるとしてトランプ大統領が就任前に批判。フォードは撤回に追い込まれた。(共同)