Monday, May 22, 2017 10:44 AM

共謀罪23日衆院通過 首相「確実な成立目指す」

 「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案は23日の衆院本会議で採決される見通しとなった。衆院議院運営委員会の佐藤勉委員長は22日の理事会で、本会議の23日開催を職権で決定。与党は衆院通過のため採決強行も辞さない構えで、24日に参院で審議入りしたい意向だ。安倍晋三首相は22日の自民党役員会で「重要法案の確実な成立を目指し緊張感を持って終盤国会に臨む」と表明。野党は審議続行を求めた。

 首相は公明党の山口那津男代表と官邸で会談し、改正案について「(6月18日までの国会)会期内成立のため、協力をお願いしたい」と要請した。ただ与党は会期延長も視野に入れる。民進党の野田佳彦幹事長は記者会見で「審議を通じ混迷が深まった」と述べた。

 理事会で、与党は23日の衆院本会議での改正案採決を求めたが、野党は拒否。双方が折り合わず、佐藤氏が引き取り、本会議開会を決めた。(共同)