Monday, May 22, 2017 10:45 AM

北朝鮮、ミサイル量産指示 新型中距離、発射「成功」

 北朝鮮メディアは22日、新型中距離弾道ミサイル「北極星2」の実戦配備に向けた最終発射実験に「成功した」と報じ、映像を公開した。立ち会った金正恩朝鮮労働党委員長は実戦配備を承認。量産化を指示し、核戦力拡大を強調した。日時は伝えられていないが、21日のミサイル発射を指すとみられる。固体燃料を使用する北極星2は発射の事前探知が難しく、実戦配備されれば全土が射程に収まるとされる日本の安全保障にとって重大な脅威となる。

 国連安全保障理事会は21日、緊急会合を23日に開催する方向で調整に入った。日米韓3カ国が開催を要請した。北朝鮮のミサイル発射を非難し、自制を求める報道声明の発表も視野に検討を進めるとみられる。

 日本政府は、開発進展に危機感を強める米国と共に国連や先進7カ国(G7)の枠組みなどを通じ、圧力強化を目指す。安倍晋三首相はイタリアで26〜27日に開かれるG7首脳会議(サミット)の首脳宣言に、北朝鮮の核・ミサイル開発阻止に向けた「効果的対応」を明記するよう各国首脳に働き掛ける方針。(共同)