Monday, May 22, 2017 5:51 PM

陸奥新報、無断引用で謝罪 共同配信の重松氏エッセー

 青森県の日刊紙「陸奥新報」の10日付1面コラムの内容が、共同通信社が4月28日に加盟新聞社に配信した作家重松清氏のエッセーに酷似しており、発行元の陸奥新報社(弘前市)は22日、「著作権侵害の批判を免れない」として23日付紙面に謝罪記事を掲載すると明らかにした。

 陸奥新報社によると、執筆したのは60代の男性嘱託社員。東北地方で発行する河北新報(仙台市)の6日付朝刊に掲載された重松氏の記事を「参考にした」と無断引用を認めており、22日付で出勤停止7日間の懲戒処分とした。渡辺智取締役編集局長もけん責と役員報酬10%、1カ月の減給処分。

 重松氏の記事「暦の余白に」は季節の話題をつづる週1回の連載で、4月28日配信分は今月9日の「黒板の日」を題材に子どもの頃の思い出や、途上国に黒板を送る支援の取り組みなどを紹介した。(共同)